2006年11月28日

最高の解析は”解析しないこと”

ここまで磁場解析に関する技術についてさまざまな角度から触れてみました。最後にきて、最高の解析は解析しないことという矛盾したような内容についてです。


何が言いたいかというと、解析をする以前にすでに分かっていて、解析することすら必要ない状態と言うのが、仕事として一番良いということです。

解析を行わなければならないのは、何かしら問題点や不明な点があってその解決策の一つとして解析が用いられていると言うことになります。当然、問題点はない方が良いわけで、極力解析を行わなくて済むことが一番です。

これまでの経験においても後になって考えると、不要な解析も意外と多いものです。自分自身及び設計者による技術不足や解析に対する信頼性の低さから余計な検討が増えてしまっている経験もあります。


では、解析を行わなくて済むようにするためにはどうすれば良いのでしょうか?

まず、必要となってくるのは、問題の発生を抑制するために十分な設計開発の技術力です。問題点と言うのは技術的に不十分であったり、検討不足が起因し発生するものです。したがって、問題点の発生を抑制するためには高度な技術力が必要と言うわけです。


さらに、必要なこととして、培ってきた技術力を蓄え有効に利用することが可能となる環境が挙げられます。最近では、PDM(Product Data Management)・ナレッジマネジメントシステムに代表される技術情報の共有システムの導入が一般的になってきています。

単に技術力という一言で片付けてしまうと語弊があるかもしれません。技術力やナレッジ(知識),ノウハウと言うのは、判断する人のレベルによってまったく異なったものとなります。

個人的な見解ですが、PDMやナレッジマネジメントシステムについては、情報管理システム自体が先行していますが、ただ単に情報を共有し合えばよいというわけではなく、情報をチェックし共有すべき情報なのかを判断するシステムの必要性も感じます。

「高度な技術情報」とその情報を管理共有するシステムの構築ができて初めて技術力の有効利用が可能となる環境が完成すると考えられます。


必要のない解析を減らすことにより、更なる高度な技術構築のために解析を行うことができる好循環なワークフローの実現ができ、上手く展開できればフロントローディングなワークフローとすることができます。

私的な見解となってしまいましたが、開発プロセスの問題ですのでマネジメントにもよりますが、無駄なく効率の良いCAEというのは上記のような開発フローで展開されると考えられます。

すべての源となるのは「技術力」です。

どれだけ技術力を高めることが出来るか、また、技術力を高めるためにはどのようなワークフローにするかが重要だと考えられます。


posted by 研究員 at 23:08 | 磁場解析の勘所
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