2006年11月28日

検討フローと解析結果予測

どのような検討フローで解析検討していますか?

さまざまな検討フローがあると思いますが、私の場合は、解析を始める前段階がもっとも重要です。すべての検討内容を検討前段階で決めてしまいます。

まず、できる限り理論的な観点から、全体像を見直し理論で潰せるところは徹底的に潰します。
理論式の立式と因子の影響度を理論的に推定します。測定が可能なものがあれば基礎データとして利用します。


はじめに理論構築を済ませるのは、解析における検討量を極力少なくするためです。
最後に残った内容について、解析からデータ取りを行い最終的な判断を行います。

「理論構築」・「測定分析」・「解析結果」
すべての内容が理論的に結びつけば解決です。

この検討フローの良い点は、結論が出るのが早い点です。さらに、一度構築した理論は汎用性が高く有効となります。この検討フローの難しい点は、理論が分かっていない場合、流れが組めない点です。
(理論背景の把握は必須となります。)


さまざまな検討フローを試しましたが、最短期間で答えを出すならこの方法が私には向いているという結論に至ったわけです。当然、全領域にわたるデータが必要な場合は使うことが出来ないなどさまざまな制約があるのも事実です。

しかしながら、現場で使える解析技術として考えると結果判断のスピードは変え難いものとなるので、極力無駄を省いた検討フローを選択する結論に至りました。


どのような検討フローを用いるかは、その検討の目的や目標,開発設計方針,職場環境,これまでの流れなどさまざまな要因により異なると思います。私の場合は結果判断のスピードが重視されているというわけです。

人それぞれ違って当然ですが、理論上至る結論は同様になります。
そのときどきによって、さまざまな検討フローを選択できるのが一番かもしれません。


また、解析を用いて検討を進める上で重要となるのが、解析の結果どのような答えになるのか?が予測できているかという点です。

解析はデータ取りを行う道具に過ぎません。判断し最適な結論を導くのは解析を行う人自身です。解析する前に十分に考え理論を駆使し、結果を予測することが出来れば、クオリティも上がりミスも少なく判断する速度も格段に上がります。

解析検討がドツボにはまって苦戦している方は、解析の結果が出てから「何でこうなるんだろう?」と考えている方が多いようです。解析結果予測が出来れいれば苦しい思いはしなくて済むでしょう。

分からないから解析するのではなく、目的を明確にしてこの技術内容の詳細を把握するために解析する、ということを意識することが必要となります。


当然はじめから解析結果予測が完璧に出来る人はいないと思います。
経験も必要だと思います。但し、解析をただ続けるだけの経験は無意味です。
必要なのは「考えること」です。

理論上どうなるのか?どうすれば改善するのか?どうすれば悪化するのか?
ポイントとなるのはどの部分なのか?影響の大きい部分はどの寸法なのか?

解析は理論計算を行うツールであって、答えを自動的に教えてくれるモノではありません。
解析を行うエンジニアの技術力によりすべてが決まります。


検討フローについてさまざまなことを書きましたが、あくまで私の場合はこういう感じと言うだけです。

理論も分からずに解析結果の数字や画像を並べるだけで結論を出そうとする方が昔に比べて多くなった気がします。技術開発の源は、技術力であり工学だと私は考えています。理論をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?


posted by 研究員 at 22:42 | 磁場解析の勘所
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