2006年11月28日

現象をとらえる目を養う

磁場解析はどのようなソフトを用いたとしても、理論に基づいた計算を行う”道具”に過ぎません。同じ検討内容であれば同じフローでの検討となりますが、解析内容によって課題が変わる場合、最適な検討フローをその度に考える必要があります。

そこで、磁場解析を用いて検討を行う際に重要となるのが、現象をとらえる目を持つことです。


例えば、コギングトルク対策で言うと、
コギングトルクはどのように発生するのか?悪化する原因は何か?磁気回路の問題点は何か? という課題を挙げ、それについての考察を解析の結果から導く必要があります。

解析の結果は、見方によってさまざまです。
持っている知識を活用して、理論的な答えを導く必要があるわけです。

ミスなく解析すること、さらには理論的な答えを解析の結果から導くためには、現象把握が最適な答えを導くための鍵を握っています。


現象をとらえる目が重要となる理由として、磁束が目に見えないことが挙げられます。

目に見えない現象だからこそ、現象をとらえる目を養う必要があります。 矛盾しているようですが、解析の結果を見れば、目に見えない磁束を見ることができます。CAEの有効な技術、『可視化技術』です。

解析結果を見ることは大きなヒントになります。
理論を理解した上で経験を積むと、磁気回路を見ただけである程度磁束分布がイメージできるようになると思います。


最近では、磁束密度を正確に測定することも出来るようになってきていますが、それでも物体内部の磁束の分布は見ることが出来ないため、測定のみで磁気回路の全体像を把握することはできません。

現象をとらえる目を持って磁場解析を用いて検討を行えば、苦しい思いをすることもなく、何度も解析する必要もなく答えに至ると思います。


現象をとらえる目は、磁場に限らずどのような分野においても必要なノウハウだと思います。
普段意識せずに行っていることとは思いますが、俗に言う『技術力』というのはそういうモノを指すのかもしれません。


posted by 研究員 at 22:35 | 磁場解析の勘所
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