2006年10月22日

近年の磁場解析技術

まずはじめに近年の磁場解析技術について、私の個人的な見解を踏まえ触れたいと思います。
(近年といってもここ数年の状況ですが・・・。)

近年、以前とは比較にならないほど使いやすいソフトも増え、ユーザー層の広がりもあり、磁場解析の敷居が以前に比べ低くなってきています。磁場解析を仕事とする立場として、非常に喜ばしいことでもあります。


ハードの進化やCAEの有効性が認識されてきている時代背景も大きく影響しているようです。また、一般に市販されているソフトのクオリティも高く使いやすいソフトが多くなっています。私もその恩恵を受ける一人といえます。

しかしながら、使いやすさが増した分、メッシュや境界条件など細かい内容が見えにくくなっており、解析のすべてを把握しにくいとも感じます。不便な時代を生きた立場からすると、便利さの弊害と言える状況です。


ここで、気をつけるべきと思うのは、解析ソフトに依存した検討になっていないか?ということです。なぜ結果がそうなるのか?と問われたときに、解析の結果がそのようになったから・・・と答えた方。その人は残念ながらエンジニアとは言えません。

すべてが理論的に結びつき結論に至らなければエンジニアリングとは呼べません。そういった意味で言うと、近年の磁場解析技術はユーザーの把握するべき部分を隠しつつあり、危険な兆候と言えなくもないです。
(解析ソフト全般に言える事かもしれませんが・・・。)

解析ソフトは、どのような設定を行っても、綺麗な解析画像を吐き出し、もっともらしい理論値を弾き出します。言い換えると、間違っても訂正はしてくれないと言うことです。

よくサポートにさまざまな質問を投げかける方もおられますが、ソフトウエアのサポート担当も何でも知ってる神様のような人ではありません。検討を行っているのは解析を行う本人であり、判断するのも本人です。


解析理論やその詳細も分からないまま、自信を持って答えられますか?
私には不可能です。


個人的な思いを長々と書いてしまいましたが、ワークフローやその担当者の立場によっても違うかもしれませんし、設計者向けソフトと解析者向けソフトの求めるものが違うのも事実だと思います。

近年の磁場解析技術及びソフトウェアの進化もすばらしい技術革新だと思います。ただ、気を付けるべきこととして、理論を無視して結果を得ようとすると、大きな過ちを犯す可能性があると言うことです。


常にリスクと隣り合わせの検討を選ぶかは本人次第です。

このサイトが磁場解析を行う方にとって、自信を持って仕事を行うための 良いアシストになればと考えています。


posted by 研究員 at 22:08 | 磁場解析を始める前に
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